限られた空間に、静かな豊かさを。
ベランダ、屋上、玄関先。面積が小さくても、風や光、季節を感じられる場所をつくれます。
都市部でも空と緑を近くに。風の通りと視線の抜けを丁寧に計画します。
プランターと木の組み合わせで、狭い空間にも奥行きと静けさをつくります。
訪れる人を静かに迎える、小さな庭。石と植栽で足を止める余白を。
面積が限られているからこそ、素材の選び方や配置の精度がより重要になります。一本の木、一枚の石が、空間全体の印象を決めることもあります。
大きな庭では見逃してしまうような、植物の細かな変化や光の動きを、近くで感じられるのも小さな庭の特徴です。
私たちは「狭いから仕方ない」のではなく、「狭いからこそできること」を探しながら設計します。
狭い空間では、どこまで見通せるか、どこで視線を止めるかが特に大切です。向こう側の壁を隠す植栽と、遠くまで見せる隙間の両方を意識します。
屋上やベランダでは重量制限があります。土の量を最小限に抑えつつ、植物が根を張れる環境をつくるため、軽量土とプランターの工夫を組み合わせます。
高い場所は風が強く、排水も重要です。床の勾配や、風をやわらげる植栽の配置を最初に考えます。
マンションのベランダに、木のプランターをいくつか並べ、苔と小さいモミジを植えました。床は既存のタイルのまま。朝の光が当たる時間に、苔の緑が少し明るくなる様子を楽しんでいただいています。
ビル屋上の空きスペースに、軽量の木デッキと植栽を設けました。大きな木は置けませんが、背の低い常緑とグラス類で、風が通るたびに葉が揺れる様子を大切にしています。